カリオストロの城クラリスのその後【宮崎駿の裏話】後日談でルパン三世と再会?
2020/11/18
金曜ロードショーでたびたび放送される名作「ルパン三世 カリオストロの城」
スタジオジブリの宮崎駿さんが若かりしときに監督を務めたことも有名ですね!!
カリオストロの城といえばラストシーン、銭形警部かヒロイン・クラリスに向けた名言
「奴はとんでもないものを盗んでいきました」
「あなたの心です」
とてつもなく有名です。
歴代ルパン三世シリーズには、不二子ともう一人のヒロインが登場しますが、あれほど甘酸っぱいというか・・視聴者も心奪われるヒロインはいないんじゃないでしょうか。
ルパン三世 カリオストロの城 [ 山田康雄 ]
物語終盤では、カリオストロ公国が崩れていくさまが描かれます。そしてルパンが去ってしまうことを察したクラリスは
「私も連れてって」
「お願い、一緒にいきたい」
と、ルパンに言いますが、
「バカなこと言うんじゃないよ」
「おじさんは地球の裏側からだってすぐに飛んできてやるから」
と諭され、二人は別れます。
・・・その後、カリオストロ公国の公女であるクラリス・ド・カリオストロはどうなったのか??気になりますよね。
今回は「カリオストロの城」のヒロイン、クラリスはその後どうなったのかを深掘りしてみたいと思います。
さぁ目次です。
【後日談まとめ】ルパン三世『カリオストロの城』ヒロイン、クラリス女王のその後が気になる!
みなさんご存知の通り、ルパン三世「カリオストロの城」は、続編が作成されていません。
しかしあれだけ魅力的な作品ですから、あの話の続きが気になる人も多いのではないでしょうか。
「クラリスには幸せになってほしい」
「ルパンはクラリスに再会したのか」
・・・いきなり結論ですが、続編がないので、正式な「その後の物語」はありません。
監督である宮崎駿さんは「続編を作ることはない」と話されていますし、この映画の公開時の宣伝、キャッチコピーも
「前作をしのげないのなら、2作目を作る意味がない」
であったことから、製作陣にとっても、それだけ完成された作品だったことがわかります。
しかしこんなにも長く愛される作品です。宮崎駿作品ではありませんが、続編としてゲームや本が発売された過去があります。
続編として発売されたゲーム「ルパン三世 カリオストロの城-再会-」が1997年に発売されている
映画「ルパン三世 カリオストロの城」のその後が舞台となっているTVゲーム「ルパン三世 カリオストロの城-再会-」が、プレイステーションで発売されています。
このゲームはアドベンチャーゲームで、主人公はルパンではなく、「カリオストロ公国の観光客」です。
観光客として「カリオストロの城」の舞台を回れるのはファンとしてはかなり楽しそう!
そしてゲームの内容は
・クラリスとルパン一味の再会
・プレイヤーがルパン一味に加わる
といった内容。なかなかおもしろそうです。
宮崎駿監督が製作していないことから、正式な後日談はないものの、なかなか凝った内容になっているとのことでコアなファンも多いようです。
クラリスのその後を描く?「あれから4年...クラリス回想」という本も出版
クラリスのその後を描いている本も出版されています。
送料無料【中古】あれから4年…クラリス回想 (アニメージュ文庫 (C‐004))
この作品、その後の物語が書いてあると思いきや!!タイトル通り「回想」していく内容。なんというか、ファンブック的な感じです。
その後の展開を期待して購入すると少しがっかりしてしまう内容です。
【ネタバレ】小説「アルセーヌ・ルパン(怪盗ルパン)シリーズ」カリオストロ伯爵夫人にもクラリスが出てくる
ルパン三世は「アルセーヌ・ルパン」という稀代の大泥棒の孫・・というのがストーリーとしてありますが、実は小説「アルセーヌ・ルパン」シリーズに、クラリスが出てきます。
それが「カリオストロ伯爵夫人」という一篇。
カリオストロ伯爵夫人 (偕成社文庫) [ モーリス・ルブラン ]
この中で、ルパンとクラリスは出会い、結婚し、子供が産まれ、そしてクラリスは亡くなります。
そう、結婚しちゃっているんです・・!
宮崎駿監督の「カリオストロの城」とは別物ですが、登場人物などのネーミングはこの作品から取られています。
しかもクラリスとの関係が、ルパン三世の「別エンディング」みたいな内容・・・気になりますな!
カリオストロ伯爵夫人 (偕成社文庫) [ モーリス・ルブラン ]
カリオストロの城、宮崎駿監督の裏話!クラリスのその後は「クラリスに任せる」
「ルパン三世 カリオストロの城」を手掛けたスタジオジブリの宮崎駿監督。
有名な話ではありますが、宮崎駿監督は大塚康生さん(東映アニメーターの凄い人)に依頼されて急遽監督に就任され、製作期間 約4か月半で完成させたといわれています・・
アニメ映画は基本1年、ジブリ映画は基本2年ほどの製作期間だといわれていますが、比較しても驚異的に短い期間で製作された作品なんですねー!
この「カリオストロの城」を製作した宮崎駿監督。この作品の「その後」について、インタビューでこう答えています。
「ルパンがクラリスを連れていくことはできたかもしれないけど、それで「ルパン三世シリーズ」は終わってしまう」
「シリーズの一部を任される人間としてそれはできない」
めちゃくちゃ納得ですね・・そりゃそうだ!w
そして「もしルパンがクラリスを連れ出していたら・・」という話もされています。
「ルパンが泥棒から足を洗って、真っ当になろうとしてあがく結末ができたかもしれない」
それでも、先述したように「ルパンは物語の冒頭と結末で変われる人間ではない」ことから、それはできないと話されています。
面白いのが、この「ルパンが真っ当に生きようとする」というのは、小説「アルセーヌ・ルパン」で、ルパンがクラリスと結婚した後と同じ流れなんですよねー・・
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ルパンがクラリスと別れたのは優しさだった・・?
宮崎駿監督が考えるルパン像も語られています。
「ルパンは自分がいい加減な男だと自覚している」
「後戻りできない男だから、一人の女性のもとにとどまれないのではないか」
「クラリスほどのまっさらな相手には手を付けずにとっておいちゃう。結果、いなくならざるを得ない」
自分がいけない男だとわかっているから、同じ道をクラリスに歩ませてはいけない。
という、ルパンなりの優しさがあったのでしょうね。
実際、最後のルパンのセリフの中にも
「バカなこと言っちゃいけないよ」
「俺のように薄汚れちゃいけないんだよ」
とあります。
ルパンが相手の女性を本当に愛しているかって、どのシリーズみてもわからないことが多いんですが(チャラいから)
カリオストロでのクラリスとの関係は、やはりグッときますね。表情からも、本気だったのではないか・・と思ってしまいます。
ルパン三世 カリオストロの城 [ 山田康雄 ]
カリオストロ公国の復興「クラリスに任せる」
この物語の最後のほうで、カリオストロ城が崩壊します。
そこにのこされた女王、クラリス・ド・カリオストロ・・どのように復興していったのかも気になりますね。
「カリオストロの城」の続編というか、「ルパンとクラリスを再会させるたい」という思いで、様々な企画があったそうですが、その中に
『クラリスからの手紙』
というものがあります。
その内容では
「館も昔と同じように修復された」
「国の人々も私を支え、盛り立ててくれる」
「貧しくなったが、これから世界一素晴らしい国にしてみせる」
と、クラリスは語っています。
・・・しかし、これも宮崎駿さんの原案ではありません。w
宮崎駿さんのインタビューでは「その後、クラリスが幸せになれるか」について
「それはクラリスが任されていること」
と語っています。想像におまかせってことですかね。
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そして宮崎駿さんは
「こういった物語は終わりじゃなくて『始まりの話』なんだ」
「めでたしめでたし・・から人生は始まっていく。だから、この後は自分たちで体験していきなさい」
「子どもたちに対するそういったメッセージも含まれている」
とも語っています。
なるほど・・アニメとか漫画に結末を求めがちですけど、そのあとにこそ、本当の物語が詰まっているということですね。
想像におまかせします。という簡単な言葉よりも、より考えさせられる内容でした・・本当におもしろい!!
カリオストロの城、クラリスにまつわる小ネタ集!性格や声優など
ルパン三世シリーズのヒロインの中でも、かなりの人気を誇っているクラリス王女。
彼女にまつわる小ネタも集めてみました。
カリオストロ公国の王女「クラリス・ド・カリオストロ」の性格は?
カリオストロ公国の公女として登場するクラリス。
おとなしくて気品がある。そして清楚な女性ですね・・男性陣が「守ってあげたい!」と思うようなヒロイン像を作り上げたのはクラリスだったといっても過言ではないでしょう。
そんなクラリスですが、実は製作当初、アクティブな元気少女として描かれる予定でした。
この案を出したのは監督である宮崎駿さん。アクティブキャラのヒロインを出すことを構想していた宮崎さんは「不二子はキャラが被るから出さない」と話していたとのこと・・!
メインのセクシー担当、峰不二子を外そうとしていたわけですねー。
それに反対したのが制作会社。「ルパン作品にフジ子出ないのはダメでしょ」と、却下されてしまいます。
元気なクラリスと不二子を一緒に出すと、クラリスの存在が目立たなくなるんじゃないか・・と考えた宮崎駿監督は、クラリスを「大人しい清楚系少女」にした。ということです。
このひと悶着がなければ、あのクラリスが生まれなかったのだと考えると、感慨深いものがありますね。
クラリスの声優、島本須美は人気キャラ○○も担当していた!!
クラリスの声優を務めた島本須美さん。スタジオジブリ作品にも多く出演されていて、有名です。
一番の有名作品だと「風の谷のナウシカ」のナウシカ役を担当しています。
他にも「となりのトトロ」サツキ・メイのお母さん役、「もののけ姫」のトキ役なども担当されています。
ジブリ作品に多く出演されていることは知っていたのですが、実は意外な国民的キャラクターの声も担当されています。
【リメンバーミー】ミゲル声優は石橋陽彩!現在なにしてる?歌動画がやばい
なんと、「それいけ‼アンパンマン」のしょくぱんまん役も、島本須美さんが担当されています。
しょくぱんまんとクラリスが同じ人の声だなんて・・声優さんすごすぎますね。