指導者が目標を持つ必要性。良い指導者は目標設定がうまい!
2019/07/18
みなさんはどんな人に仕事教えてもらいたいと思いますか??
多分、入ったばかりの人はそんなこと考える余裕もないと思います。でもちょっとすると、
あの人に教えてもらうとめっちゃわかりやすい。とか、
あの人一生懸命教えてくれるけど、なんとなく頭に残らない。。
とか、だんだんと出てくると思います。
今回は、僕が上司や先輩に指導してもらってわかりやすかったこと、逆に分かりにくかったことなど書いてみたいと思います。
ウチの病棟副師長
ウチには副師長が3人います。多いでしょ。多いんですよ。患者さんも多いのでね。笑
僕が2年目の時に病棟異動してこられた副師長Mさんは、新人教育、後輩教育を熱心にしてこられた方で、すごい厳しいんですけど、いろんな引き出しを持っておられる方です。
課題やら何やら色々と出される方だったのですが、答えを与えるのではなく、引き出すスタイルの人です。
そもそも知識量が半端じゃないので、新人からどんな答えが返ってきても不足している部分とかがすぐにわかるようで。。
Mさん「〜について、答えてみて。」
僕「○○と●●です。」
Mさん「うん。他には?」
僕「うーん、△△もですかね。」
Mさん「うん。他には?」
と、いうやりとりを幾度となく繰り返しました。笑
ポンっと答えは絶対に教えてくれませんでした。とにかく相手の頭を絞って絞って絞らせてから。
「□□の方向のこと、調べてまとめといて。」
みたいな感じで知識補完されます。笑
脳みそ絞られた後なんで
「あー!!それもあったかー!」
みたいな感じで、大きな学びになるんですよね。
一方、副師長Iさんという方の話。
Iさんはウチの病棟にきて約半年。副師長歴はMさんよりも後輩。
指導的な役割ももちろんしてこられていますが、業務改善とか、事故防止とかそちら方面に力を注いておられます。
Iさん「〜について、わかる?」
僕「○○のことですよね?●●とか。」
Iさん「うん。それもあるんだけど、□□もあるよね。それと△△があって、それに付随して▲▲が★★になって、だから■■になるの。それで、△△がホニャララホニャララ、、、、、、要するに、、、、、、、、、」続く。
うん。めっちゃ長いんですよ。
多分Iさんの頭の中ではそのような順序で綺麗にまとまっているんだと思います。だから、本人は理解してる。
でも、指導されている僕からすると、
あれ?なんの話聞いてたんだっけ?
ってなるんです。笑
自分の集中力とか、頭の回転とかっていう話にもなってきますけど、途中で迷子になっちゃうんです。
相手の目標をどこに定めるか。
以前、Mさんとの話の中でIさんの指導方法について話したことがありました。
僕は、
「言ってることの一つ一つは間違いないこと言っているんです。だから真剣に聞くんです。でも全部理解できないんですよね。ぶっちゃけ、わざと混乱させているのかと思う時もあります。」と言いました。
Mさんは爆笑してましたけど。笑
副師長のMさん、Iさんの違いは、
「相手に求める目標が明確かどうか」
だと思います。
Mさんの場合、僕がどこに向かうべきか、何が足りないかを知るためにバンバン質問してきます。で、僕がそこで目指す目標を見定めて課題とかを出してきます。
Iさんの場合はそれがなくて、自分の持つ知識をその時に全て与えようとしています。
指導する側の目標と、される側の目標
指導する側の「こうなってほしい」という目標と
指導される側の「こうなりたい」という目標は必ずしもマッチしているとは限りません。
もし何もコミュニケーションを取らずとも、その目標設定がマッチしていたとしたら、きっとどの指導もバシバシ吸収できるんだと思います。
そこにギャップがあるから、指導してるのに覚えが悪いとか、教えてもらっても何言ってるかわからないとかってなります。
まずはその目標設定を共通認識にすること。
いい指導者はその目標設定がうまい。
自分が指導する側になった時、あんな教え方できたらいいな。と思います。
ちなみに、皆さんお気づきだと思いますが、Mさん、めっちゃ怖い人です。笑
でも教えることに熱心かそうじゃないかは、何回かお話すればわかると思います。
いっぱい知れる。間違いなく伸ばしてくれる。と、感じれる先輩に会えたのは財産だと思います。
怖いから、、、って引き下がるのはもったいない。ウザがられるくらい質問しましょう。笑
大丈夫。教えてくれる方はちゃんと教えてくれるし、絶対見捨てたりしませんから。ここは断言します。