潜在看護師が多いのは職場環境が悪いから?理想・現実のギャップが大きい。
2018/06/15
潜在看護師とは、看護師免許を持っているが、現在は看護師として働いていない人のことを指します。
厚生労働省によると、今働いている看護師数は約160万人、潜在看護師は約71万人と発表されています。
めちゃくちゃいっぱいいますよね。かなりびっくりしました。
看護師を辞める理由としては、
・結婚、出産
・他施設への転職
・超過勤務が多い
・人間関係が悪い など
様々な理由があります。
しかし、僕が考えるのは、「理想と現実のギャップ」が大きいことにあるのではないかと思うんです。
みんなが看護師になった理由
入院した時に関わった看護師さんが素敵だった。カッコよかった。
自分の近しい人に看護師が居て、目指すキッカケになった。
資格取っておけば食いっぱぐれはないだろう。
などなど、、皆さんそれぞれ看護師を目指した理由というのは様々です。
どの方も、きっと目指していた看護師像があったと思います。
いい例が「白衣の天使」あこがれていた方もかなりいることでしょう。
ちなみに僕は、大学を卒業し一般企業に就職、その後に看護師を目指しました。
転機は結婚、収入面での不安があったこと。
いろんな施設を見学に行き、行く先々で看護師という資格を進められたことが大きかったです。
きっと少し変わった理由ですが、それでも看護師自身に魅力を感じて目指したことには違いありません。
看護師資格を持っている方の多くは、看護師という仕事のどこかに魅力や憧れをもっていたと思います。
なのに、なぜこんなに潜在看護師がいるのか。
想像していたのとだいぶ違っていた。
白衣の天使と呼ばれている。(呼ばれていた?)看護師にあこがれていた方たちは、きっと就職して苦しくなった方が多かったのではないかと思います。
想像以上の過酷な仕事。のしかかる責任。それに影響されてか、とても良いとは言えない人間関係。
白衣の天使とは患者に見せる姿であり、本当の自分は心身ともに疲れている。。
もちろんそうではない職場も存在するのでしょうが、やめた方の多くは、何かしらに不都合を感じた。自分とはマッチしなかったから離職したんだと考えられます。
職場環境が整っていれば、、、?
・超過勤務が多い
・人間関係が悪い
といった、マイナス要素の離職理由は、まさに職場環境の話ですよね。これがクリアされていれば、もしかしたら離職を防ぐことができていたかもしれない。
他の職種の離職率は詳しくわかりませんが、約71万人が看護師として働けるのに働いていない。これってかなり多いと思うんです。
それには看護師特有の何かがあると思います。
僕はそれが、「職場環境の整備不良」ではないかと考えているんです。
・結婚、出産
この離職理由にしても、結婚、出産しても継続して働くことのできる制度をしっかりと確立していれば、離職する人は少なかったかもしれないですしね。
まあどれもこれも予想でしかないですが。笑
きっとまだまだバンバンやめるような気がする。
イメージとのギャップって、かなりダメージが大きいです。とくに自分が目指した仕事だとなおさらです。
でもそれって、どの仕事でもあることですよね。看護師に限ったことではない。
看護師が大変な仕事でも、続けていくためには何が必要か。
それは働きやすい職場にすること。これに尽きると思います。
潜在看護師に浮上してもらえるような政策ももちろん必要だとは思いますが、まずはみんなが働き続けたいと思える、そんな看護の組織作りをすることが優先ではないかと、僕は考えるのです。