BoAの名曲「メリクリ」がポケモン映画の主題歌だったという誤解が、インターネット上で広まっていることをご存知でしょうか?
実際にはBoAの「メリクリ」はポケモン映画の主題歌ではありませんが、なぜこのような混同が生まれたのか、その理由を徹底的に調査しました。
今回は、2003年、2004年という近い年にリリースされた両作品の共通点と、誤解が生まれた背景について詳しく解説していきます。
BoAの「メリクリ」は2004年12月リリースの冬の名曲
BoAの「メリクリ」は、2004年12月1日にリリースされた15枚目のシングルです。作詞は康珍化、作曲・編曲は原一博が手がけた、BoA渾身のクリスマス・バラードとして話題になりました。
当時のBoAは「JEWEL SONG」以来2年ぶりのバラードシングルということもあり、ファンの期待も高まっていました。リリース当時のキャッチコピーは「Every Heart」「JEWEL SONG」を超えるバラードのNEWスタンダード」でした。
実際の楽曲は、クリスマスのイメージよりもラブバラード要素が強い内容となっており、「ふたりの距離がすごく縮まった」という歌い出しから始まる、切ない恋愛ソングとして多くの人々の心を掴みました。
そんなBoAの「メリクリ」がこちら(サビから始まります)
CMタイアップは「au W21T」や「オーディオテクニカ」などがあり、街中でも頻繁に流れていました。
2003年ポケモン映画ED「小さきもの」が似ている!?
2004年7月17日に公開されたポケモン映画「七夜の願い星 ジラーチ」の主題歌は、実はBoAではありません。
この映画のエンディングテーマは「小さきもの」で、アーティストは林明日香さんが担当していました。2003年にリリースされたこの楽曲は、映画の世界観にマッチした緩やかなバラード楽曲。映画の感動的なシーンでつかわれていました。
林明日香さんの「小さきもの」がこちら(こちらもサビから始まります)
ハイトーンな歌声と、サビに入った時の雰囲気がとてもよく似ているように思います。
この曲と、超有名になったBoAの楽曲「メリクリ」が混同する人が多くなった理由は
・バラードで曲調が似ている。
・歌声もハイトーンで透き通っている。
・有名になった時期(発売日)が近い。
ということがあげられます。
なぜBoAの「メリクリ」がポケモン映画と混同されるのか?
この誤解が生まれた理由を分析すると、いくつかの興味深い共通点が浮かび上がってきます。
1. バラード曲でハイトーンな歌声、曲調が似ている
ポケモン映画エンディング曲の「小さきもの」は2003年、BoAの「メリクリ」は2004年にリリースされた楽曲であること。そしてサビの入りやハイトーンな歌声、旭陵が似ていることが最大の混同要因となっています。
2. 2000年代前半の代表的ヒット曲
2000年代前半は日本の音楽シーンが特に盛り上がっていた時期で、BoAは日韓で活躍するトップアーティストとして注目されていました。同時期のポケモン映画も毎年大ヒットを記録しており、両者とも当時の子供から大人まで幅広い層に認知されていました。
3. 冬のイメージと夏休み映画の記憶の混在
BoAの「メリクリ」は冬の定番ソングとして定着し、一方でポケモン映画は夏休みの定番でした。しかし、年末にテレビで映画が放送されることも多く、時期的な記憶が混在している可能性があります。
実際のポケモン映画主題歌の歴史を振り返る
ポケモン映画の主題歌は、毎年豪華アーティストが担当することで話題になっています。
2001年:「明日天気にしておくれ」藤井フミヤ
「セレビィ 時を超えた遭遇」のエンディングソング
2002年:「ひとりぼっちじゃない」coba & 宮沢和史
「水の都の護神 ラティアスとラティオス」のエンディング主題歌
2003年:「小さきもの」林明日香
「七夜の願い星 ジラーチ」のエンディングソング
2004年:「L・O・V・E・L・Y~夢見るLOVELY BOY~」Tommy february6
「裂空の訪問者 デオキシス」の主題歌
これらの楽曲はいずれも当時話題となりましたが、BoAが担当した年はありませんでした。
BoAと同時期に話題になった「千と千尋の神隠し」との関係
検索データを見ると、「BoA メリクリ 千と千尋」という検索も多いことがわかりました。これも興味深い誤解の一つです。
「千と千尋の神隠し」は2001年7月20日公開のジブリ映画で、主題歌は木村弓の「いつも何度でも」でした。BoAとは全く関係がありませんが、2000年代前半の代表的な作品として、記憶が混同されているようです。
この時期は日本のエンターテインメント業界が特に盛り上がっていた黄金期で、多くの名作が生まれました。そのため、当時の思い出が混在してしまうのも無理はないかもしれません。
まとめ:誤解から生まれた興味深い音楽史の一面
BoAの「メリクリ」はポケモン映画の主題歌ではありませんでしたが、同じ2004年という時代を彩った名曲であることは間違いありません。
このような誤解が生まれる背景には、2000年代前半の日本の音楽・映画文化の豊かさがあります。多くの人々の記憶に残る作品が同時期に生まれ、それぞれが深い印象を残したからこそ、時に記憶が混在してしまうのでしょう。
正確な情報を確認することは大切ですが、このような誤解から当時の文化の豊かさを再発見できるのも、また面白い側面といえるでしょう。
関連情報・参考リンク
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