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イクサガミ撮影秘話まとめ|岡田准一の覚悟と300人の現場

漫画調で描かれた侍が刀を構え、刃に仲間たちの姿が映り込むイラスト。タイトル「イクサガミ 撮影秘話」が配置された記事用アイキャッチ画像 話題の芸能人
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2025年11月13日にNetflixで世界独占配信されたドラマ「イクサガミ」。直木賞作家・今村翔吾の人気時代小説を原作に、岡田准一が主演・プロデューサー・アクションプランナーという三役を務めた本作は、配信前から大きな話題を集めてきました。約300人のキャストが入り乱れる大規模な撮影、半年間に及ぶ制作期間、そして岡田自身が「これが最後でもいい」と語るほどの覚悟で臨んだという撮影現場。藤井道人監督や原作者・今村翔吾とともに明かされたイクサガミの撮影秘話は、想像を超える”無茶”と”攻め”に満ちたものでした。CGに頼らず、生身の俳優たちが作り上げた本格時代劇の制作裏話を、メイキング情報とともに徹底解説します。

岡田准一が挑んだ”三役”という前人未到の挑戦

Netflixシリーズ「イクサガミ」で岡田准一が担ったのは、主演俳優、プロデューサー、アクションプランナーという三つの顔でした。明治11年を舞台に、292名の志士たちが命を懸けた遊戯「蠱毒(こどく)」に挑む物語で、岡田は”人斬り刻舟”の異名を持つ主人公・嵯峨愁二郎を演じています。

2025年2月に開催されたNetflixのイベント「Next on Netflix 2025」に登壇した岡田は、「19歳ぐらいのときに『アクションと時代劇をやれる俳優になります』と当時、事務所にプレゼンして映画をやらせてもらった」と当時を振り返りました。そして「そのときに描いた夢を実現させることができるとなったとき、今ならこの時代劇が作れるんじゃないかと思って企画した」と、本作への強い想いを語っています。

さらに、Netflix10周年ポップアップイベントでのトークショーでは「これが最後でもいい」という覚悟で臨んだとも明かしており、岡田にとってイクサガミがいかに特別なプロジェクトであったかが伝わってきます。監督には「彼以外考えられなかった」という藤井道人を指名し、「日本でも世界でも売れる時代劇を若い世代で作る」ことを目標に掲げました。

プロデューサーとして参加する意義について岡田は、「アクションを脚本の段階から相談できる。あとは、無茶ができる。普段だと危ないからやめましょうって止められるアクションを、『岡田がやりたい』って言っていると逃げどころが作れる」と説明。世界に送り出す作品だからこそ”無茶”が必要という強い信念を持って制作に臨んでいたことがわかります。

総勢1,000人!約300人が入り乱れる撮影現場の実態

イクサガミの撮影で最も注目すべきは、その圧倒的な撮影規模です。公式発表によれば、物語序盤の見せ場となる京都・天龍寺での乱闘シーンでは、約300人のキャストが入り乱れる大規模な撮影が行われました。しかも、この300人はエキストラではなく、すべて俳優として参加しているというから驚きです(omoroid)。

映画ナタリーの報道によると、藤井道人監督は約300人のキャストを動員したシーンについて「この2~3週間は思い出したくもないくらい」と苦笑しながら振り返っています。岡田も「スタッフを入れると1000人くらいを動かしながらの撮影。僕らもプレッシャーでしたし、全員に熱を伝えるのが大変だった」と、総勢1,000名規模の現場を統率する苦労を語りました(entax)。

藤井監督は「殺陣があるので、ただエキストラに来ていただくということが難しく、1人ひとりに演出していく。岡田さんが『アクションはこうなんです』と士気を上げてくれたのがうれしかった」とコメント。一人ひとりに演出を施すという丁寧な撮影手法が、イクサガミのリアリティを支えています。

さらに、講談社文庫の公式サイトで公開されたクロストークでは、岡田が「衣装も約300人分以上用意したり、スタッフ含め全員が『いいものを作ろう』という気概で妥協なく、本当に攻める姿勢で臨んでいます」と明かしています。これほどの規模の時代劇撮影は、まさにNetflixだからこそ実現できた快挙と言えるでしょう。

岡田は別のインタビューで「現在配信されている予告編などの映像は、まだCGで人を追加していない、本当に人間がやっている場面」だと強調(omoroid)。CGを使って派手な映像を撮るのではなく、その場にいてやっているという点にこだわったと語っています。この生身の迫力こそが、イクサガミ最大の魅力となっているのです。

「あと指は4本あるので」岡田准一の”クレイジー”なプロ意識

イクサガミの撮影秘話で最も話題となったのが、岡田准一の“クレイジー”とも言えるストイックなプロ意識です。シネマトゥデイの報道によれば、Netflix10周年イベントのトークショーで藤井監督が明かしたエピソードが会場を驚かせました。

「とにかく岡田さんはすごく戦ってくださるんです」と切り出した藤井監督は、「結構、深追いする場面もあり、ケガをしてしまうこともたまにあるんです。一度、親指かなにかを痛めてしまったことがあったんです。慌てて『岡田さん、大丈夫ですか?』と言うと、岡田さんは『大丈夫です。あと指は4本あるので』と言うんですよ」というエピソードを披露しました。

原作者の今村翔吾が「そういう話じゃないじゃないですか」と突っ込みを入れると、岡田は笑顔で「4本あれば刀を握れるじゃないですか」と返答。この発言に、会場は驚きと笑いに包まれたといいます。

藤井監督は続けて「とにかく身体的なすごさがある。最初はスタッフなども驚いていたのですが、だんだん麻痺してきて『きっと岡田さんは大丈夫だろう』になってしまって」と、岡田のタフさに脱帽していました。主演、プロデューサー、アクションプランナーという一人三役の過酷さについて、岡田自身も語っています。

「僕自身がアクションの絵を把握しているので、どうしても自分でやって見せることが多くなるんです。走るシーンなども、テストでは他の方に見本を見せてもらいたいのですが、もうみんなに『岡田じゃないとわからない』と言われるので、結局俺が走ることになる。そうなると本当に大変なんですよね」と、自ら見本を見せ続ける現場リーダーシップの裏側を明かしました。

さらに、プロデューサーとしての岡田のユニークなエピソードも。映画.comの報道によれば、藤井監督が「岡田さんのありがたみをみんなが忘れていく。プロデューサーとしていてくれるので、『お疲れ様でした』って言って、僕らと一緒に渋谷駅に放り出されるんです」と苦笑。岡田も「渋谷集合でバスに乗ってロケハンもしました。主演のときは新幹線の良い席に乗らせていただけるんですけど、プロデューサーのときは普通の席でみんなと一緒に行くという」と笑いを誘っています。

こうしたエピソードからは、スター俳優という立場を超えて、現場スタッフと同じ目線で作品に向き合う岡田の姿勢が伝わってきます。

藤井道人監督が語る「無茶」と「攻め」の演出論

イクサガミのメイキングで欠かせないのが、藤井道人監督の「無茶」と「攻め」に満ちた演出論です。『正体』『新聞記者』などで知られる藤井監督にとって、時代劇は初挑戦でしたが、その分固定観念にとらわれない自由な発想で作品に挑みました。

藤井監督は自身の連載「けむりのまち」で、「約半年間。こんなに長い撮影は初めてだったので死ぬほど不安でしたが、やはり終わらない撮影はないですね」と振り返っています(EYESCREAM)。2024年の春から秋にかけて行われた長期撮影は、監督にとっても未知の挑戦だったようです。

映画ナタリーの報道によると、岡田は「CGなどで派手な画は作れますが、日本の伝統を反映し『すごい』と思わせるルックとはなんなのかを監督とも相談して。監督から投げられる宿題も多かったですし、『ここはワンカットで』とか無茶も多く(笑)、日々考え続けました」と語っています。

特に京都・天龍寺で行われた大規模撮影について、藤井監督は「この2~3週間は思い出したくもないくらい」と冗談交じりに語りつつも、その苦労が作品の完成度に直結していることを認めています。天龍寺は物語の最初の舞台であり、292名の志士たちが蠱毒のゲームを開始する重要なロケ地です。

また、岡田はプロデューサーとして全国各地のロケハンに同行していたことも明かされています。映画.comによれば、藤井監督は「岡田さんはプロデューサーとして全国各地のロケハンに同行してくださって、ロケ地を一緒に決めて『じゃあここでこういったアクションをしよう』と話すことができました」とコメント。

さらに続けて「そのアクションにしても、岡田さんが全部に的確なコンセプトを付けて下さるんです。『ここは混乱を生む場所、ここでは”狩り”をテーマにしよう』といった風に。そうすると目的が明確になってくるんです。シーンやキャラクターに応じたコンセプトを設けて下さるから俳優も演じやすいでしょうし、あの岡田さんがやって下さるからこそ脚本に強度が生まれた」と、岡田のアクションプランナーとしての手腕を高く評価しています。

講談社文庫公式サイトのクロストークでは、岡田が「アクションプランナーの仕事は脚本段階から始まっていて、各シーンで『こういうことをしたい』ということを提案し、OKが出たものを入れ込んでいただく形をとりました」と説明。脚本段階からアクションを組み立てていく綿密な制作プロセスが、イクサガミのクオリティを支えているのです。

藤井監督は「藤井監督は本質を見失わない強さを持っていて、映像で嘘をつかず、誤魔化さないのが魅力」と岡田から評価されており、二人の信頼関係が作品に結実していることがわかります。

原作者・今村翔吾も驚いた「世界に通用する時代劇」の完成度

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原作者である直木賞作家・今村翔吾も、イクサガミの実写化には特別な想いを抱いていました。講談社文庫公式サイトで公開されたクロストークで、今村は「実は僕も『世界に通用する時代小説』をコンセプトに『イクサガミ』を書いていました」と明かしています。

「日本の若い世代、ひいては世界に受け入れられるような、エンタメに振り切った時代小説を書く!」という想いで執筆を始めたという今村。さらに驚くべきことに、「編集者さんと『Netflixさんしか映像化は無理だから、どうか届いてほしい』と話していた」と、当初からNetflixでの実写化を想定していたことを告白しています。

そしてオファーを受けた際の喜びについて「オファーをいただいた際にはとにかく嬉しかったです。しかも主演が岡田准一さん!執筆中に主人公・愁二郎に岡田さんのイメージを重ねていたので、二重に驚きました」と語っています。原作者が想定していた配役が現実になったという、まさに理想的な実写化だったのです。

脚本作りについて、藤井監督は「まず岡田さんと『日本、そしてその先にどう届けるか』を話し合いました。日本人が持っている心や様式美がアクションやエンターテインメントに交じり合うことでその目標が達成できるのではないかと結論付け、日本人としての誇りを大事にして脚本を作ろう、と決めました」とコメント。

その後、今村に相談したところ「小説と映像で想いが一緒であれば問題ない。藤井監督たちが思う『イクサガミ』を届けて下さい」という優しい言葉をいただけて、安心して自由に書かせていただいたといいます。原作者、監督、主演俳優の三者が「世界に通用する時代劇」というビジョンを共有していたことが、作品の成功につながっているのです。

藤井監督は「自分は時代劇を勉強してきた人間ではありませんから、専門性という意味では不安があります。でも時代劇に影響を受けつつ、その枠にとどまらない自由度を有したエンターテインメント作品を目指していければ、僕にも面白いものが作れるのではないかと」と語り、「今村先生と岡田さんという無敵の両翼があるので、僕は自分とチームが信じる”いい仕事”に徹そうと思っています」と、強力なタッグへの信頼を示しています。

撮影開始から3日目のインタビューで、岡田は「『チャレンジするってこういうことだよな』と大変さと充実感を味わっています。そもそも出演者だけで292人以上いますから出演者としてもプロデューサー、アクションプランナーとしてもてんてこ舞いではありますが、これまでの『時代モノはこうあるべきだ』という常識を覆すような『攻めるぞ!』という熱量を感じる現場になっています」と語っています。

そして「まずは日本の皆さんに『こんなに凄いものを作れるんだ!』と認めていただけるようなものをしっかり創り上げて、そこから『これを世界に届けようぜ!』と思ってもらえるように邁進したいです。この作品は、僕の身体が無事だったらとんでもない作品になります」という、冗談交じりながらも真剣な決意を表明しました。

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2025年11月13日には、配信と同日に「Netflixシリーズ イクサガミ Official Book」と、岡田准一が撮影した写真を収録した写真集「team」をセットにした「Official Book SPECIAL EDITION」も発売されました。岡田が撮影現場で切り取った130点以上の写真は、写真選定から構成、色のトーンまで岡田自ら手がけたというこだわりの一冊です。出演者やスタッフらの”岡田にこそ見せる表情”が詰められており、イクサガミの撮影秘話をより深く知りたいファンには必見の内容となっています。

岡田准一、藤井道人監督、今村翔吾という三者が「世界に通用する時代劇」という共通の目標に向かって、妥協なく”攻め”続けた結果生まれたNetflixシリーズ「イクサガミ」。約300人のキャストと総勢1,000名のスタッフ、半年間という長期撮影、そして岡田の「これが最後でもいい」という覚悟。CGに頼らない生身の迫力と、日本の誇りを込めた映像表現が、世界中の視聴者を魅了する作品となったのです。

「イクサガミ」の撮影規模はどれくらい?

天龍寺の乱闘シーンを中心に約300人の俳優が参加した大規模体制と報じられている。スタッフを含めると現場は総勢1,000名規模に達した旨がイベントやインタビューで語られている。

岡田准一が担った“三役”の具体的な効用は?

主演・プロデューサー・アクションプランナーを兼務することで、脚本段階からアクション設計を擦り合わせやすく、現場での意思決定も迅速化。「無茶」を通しやすい体制だったと語られている。

メイキングを深掘りできる公式資料はある?

配信同日に「Netflixシリーズ イクサガミ Official Book」と、岡田准一による撮影写真を収めた写真集「team」をセットにした特別版の発売が案内されている。写真は130点超・構成やトーンにも岡田が関与したとされる。

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